子どもの学習SOS「100より大きい数が理解できない!」~家庭学習の方法~

アイキャッチ 学習面

100より大きい数が理解できない(8歳男子)

親子の会話1
親子の会話2

解決のアイデア

 宿題で間違いが多かった問題や、保護者の方から教え方を尋ねられた問題について、考え方のイメージを載せています。参考にしてみてください。

【前提】
 この単元で苦戦している子には、お金を使って考えさせることが理解への近道です。

問題① 230は10がいくつ?

100より大きい数 図1

①230は、200と30にわけられます。

②200は、10を20こあつめたです。
☆ポイント…100は10を10こあつめた数。数つめたです。つめた)

③30は、10を3こあつめた数です。

④20こと3こをあわせて、23こです。

問題② 70+50=?

100より大きい数 図2

①10のまとまりで考えると、70は10が7こ、50は10が5こです。

②7こと5こをあわせるので、7+5をして10が12こです。
☆ポイント…10をもとにして、「7+5」と考える。

③10が12こなので、120です。

※ひき算も、同じ考え方で解けます。

問題③ 二百六を数字で書くと?

100より大きい数 図3

①問題文の、百と十に〇をします.

【例】

100より大きい数 図5

②数の部屋(位取り表)をかいて、数字を書き入れます。
☆ポイント…数の部屋を面倒くさがらず、毎回書く。

③「0」に注意します。
☆ポイント…十の位が何もないときは、「書かない」のではなく、「0」を書く。()

④百の位が2、十の位が0、一の位が6なので、206です。

問題④ 数の線の読み方は?

100より大きい数 図4

①1つの目盛りが、1とびか、2とびか、5とびか、10とびか、100とびか、逆読みかを確認します。

②920、930と並んでいるので、1つの目盛りが10です。
☆ポイント…すぐに「あ」を「931」とせず、いくつずつ増えているのか、減っているのかをしっかり見る。

③930から10とびするので、「あ」は、940です。

まとめ

 100より大きい数の学習について、以下のポイントができているか、もう一度お子さんの学習の様子を確かめてみてください。

ポイント
  • 「100は10を10こあつめた数」が染み込んでいる
  • 10をもとにして計算できる(70+50 → 7+5)
  • 数の部屋を毎回かくくせがついている
  • 十の位がない時は、必ず0を書くことを理解している
  • 数の線は、真っ先に増え方を確かめることができている


 書かれているアイデアを見ながら、「うちの子には、このやり方が合ってそう」「こんなやり方もあるのね。ちょっとアドバイスしてみようかしら」と、その子に合わせてアレンジし、活用してくださいね。




☆アイキャッチの「クリップ」の写真は、PixabayPublicDomainPicturesの写真を使用させてもらっています。

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