前回、『子どもが成長する夏#1~夏休み、おススメの過ごし方5選~』ということで、以下のことをお勧めしておきながら、今回は『時には、子どもを退屈な気分にさせるのも悪くないよ』というお話です。
毎日毎日「新しいことにチャレンジ!」「いろいろな経験をしよう!」だと、大人も子どもも疲れてしまいますもんね。
退屈な時間が、創造力を鍛える
本来、子どもたちには無限に広がる創造力があります。
しかしながら、おもしろいおもちゃやゲーム、次々と情報を提供してくれるテレビや動画、一日中飽きないアトラクションや○○体験…。そんな世の中にどっぷりと漬かるうちに、子どもたちは創造する必要性がなくなり、受け身の姿勢で楽しいことをただ待つばかりになってしまっています。
今の時代の子どもたちにとって、「退屈」は必要なのです。
「退屈だなあ」と感じている子どもは、今の状況を抜け出したい、何か新しいことをやってみたいというエネルギーがチャージされている証拠です。
そこから「自立する力」や「何かを創造していく力」が生まれるのです。
また、大人が思う以上に、学校で死力を尽くしている子どももいます。
1学期にがんばりすぎた子は、夏休みにたっぷりと休ませる、充電をさせる必要があります。
ピーク・エンドの法則
とは言え、親の立場からすると、「夏休み楽しかった~♪」という子どもの言葉を聞きたいですよね。
皆さんは、
ピーク・エンドの法則
ってご存じですか?
どんな法則かと言うと、「人は自分自身の過去の経験を、最も感情が動いた時(ピーク)が楽しかったかどうか、出来事が終わる時(エンド)が楽しかったかどうかの、2つのポイントだけで判断する」というものです。
USJに行った時のことを思い出してみてください(違う遊園地でもいいです)。
暑くて、人が多くて、並ぶ時間も長時間で…
という記憶より、
スーパーニンテンドーワールドのクッパ城が楽しかった!
ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターの魔法がわくわくした!
ランチがかわいくておいしかった!
たくさんお土産も買って、まだまだ帰りたくなかった!
という記憶の方が強く残っていませんか?
「ピーク」と「エンド」という2種類の強い記憶が、他の場面の嫌な記憶を薄くして、全体を良い印象として残しているのです。
つまり、夏休みの期間すべてを楽しく充実したものにする必要はなく、「ここぞ!という時におもいっきり楽しむ(ピーク)」、「夏休みの最後に何かイベントを仕込む(エンド)」だけで、子どもにとって最高の夏休みとなるのです。
そういう意味でも、「退屈」はあっても大丈夫なんですよ。
もちろんその反対もあるので注意です。
せっかく、夏休みいろいろなところで遊んで、おいしいものも食べて楽しかったのに、最後、宿題をやり忘れていてたいへんなことになった…だと、嫌な記憶として残ります。
まとめ
前回も書きましたが、
健康に過ごすこと
が一番大事です。
早寝早起き、朝ごはん、排便など、生活リズムを崩すことなく、学校に行く時と変わらない生活を続けましょう。
ゲーム、スマホのやり過ぎにも要注意ですね。家庭でのルールを徹底し、2学期が始まった時に困らないようにしておきたいものです。
☆アイキャッチの「ジャンプする少年」の写真は、photoACのao10ken10さんが撮影した写真を使用させてもらっています。
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