授業のアイデア
物語教材の学習後、
「おおきなかぶ、どんなお話だった?」
「楽しかった!」「おもしろかった!」
「……」
ということ、ありませんか?
ここでは、解決方法の一つとして、動作化をおすすめします。
1.動作化とは
動作化とは、登場人物の動作やセリフの真似をすることで、物語の内容理解を深めたり、単元のねらいに迫るための方法です。文章から動作を表す言葉、表情を表す言葉、セリフなどを探し、それを手掛かりに真似をして、物語を体で感じます。
その後、感想をノートに記録して、クラス全体で交流すると、今まで気づくことができなかった登場人物の心情や、行動の意味などが、出て来やすくなります。そして、新しく気づいたことを元に、再度動作化し、確認をすることもできます。
動作化の特徴
- 物語の一部分を切り取って行うため、短時間でできる
- ↑短いので、誰でもチャレンジできる
- しっかり声を出す、しっかり体を動かす
- みんなの前で代表に発表させることもできるし、グループで役を決めて取り組むこともできるし、全員が同じ役を一斉にやることもできる
- ちょっとした小道具を準備すると盛り上がる(お面や場面の絵など)
2.「おおきなかぶ」では
「おおきなかぶ」における動作化は、もちろん、「うんとこしょ、どっこいしょ」と言いながら、みんなでかぶを引っ張る場面です。1時間に1場面ずつ取り扱うと、子どもたちの集中力が途切れることなく、進めることができます。
「おおきなかぶ」は、他の物語に比べてセリフや心情描写が少ないので、子どもたちの様々な捉えを知ることができておもしろいです。
極端なものでない限り、不正解はありませんので、表現する楽しさ、自分の考えを認めてもらうことのうれしさを味わわせたいところです。
まとめ
「読む」「書く」「考える」学習に、「動く」ことも取り入れることで、新しい視点が生まれ、より深い読みにつながっていきます。
読後の子どもたちの感想も、「楽しかった」から「みんなで力を合わせたからかぶが抜けた」などのように、変化が見られることでしょう。
また、少し論点はずれますが、「動作化」は、座学がしんどい子にとっては、合法的に(笑)体を動かしながら学習ができるスタイルです。いつもより生き生きと学ぶ姿を見られると思いますよ。
本時のねらいにより迫ることができる「動作化」、ぜひ試してみてください。
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