友達って必要なの？～遊びを通して、いろいろな価値観にふれよう～

相談者：小5男子

※長い！と思ったら下の方にある「まとめ」だけ読んでね（笑）

　なぜ、友達が必要なのでしょうか。

　それは、友達との関わりの中で、コミュニケーションの力をのばしたり、社会性せい（だれかと関わる時の態度たいどや行動の仕方）を学んだりすることができるからです。

　人は、一人では生きていけません。

　何かをする時は、必ず他人と関わる必要があります。

「こんな時、どんな言葉をかけたらいいんだろう？」
「どんな表じょうをしていると、失礼にならないかな？」

など、いろいろなパターンを子どもの時から練習しておくと良いです。

　友達と関わることなく、家族だけとすごしているとどうなるでしょうか。その場合、自分の家の中のルールしか知る事ができません。また、家族は自分の性格せいかくをよく知っているので、苦手なことやいやなことを要求してくることはほとんどありません。

　それはつまり、かぎられた価値観かちかん（物事に対して、良いか、悪いか、必要かなどをはんだんするきじゅんになる考え方や感じ方）しか知らずに大人になってしまうということです。

　本当は正しいことなのに、それが正しいとはんだんできる価値観かちかんを持っていなければ、悪いことだと決めつけて、遠ざけてしまう可能性かのうせいが出て来ます。

　価値観かちかんは、友達と遊ぶことで広がっていきます。

　読書好きの友達と遊べば、「本はおもしろい」という価値観かちかんに気付くことができるかもしれません。
　スポーツ好きの友達と遊べば、「体を動かして遊ぶのは気持ちがいい」という価値観かちかんに気付くことができるかもしれません。

　友達と遊ぶことを通して、自分とはちがう価値観かちかんにふれることができるのです。

「宿題をしてからでないと遊んではダメ」という家庭の友達もいれば、「宿題は夜ご飯の後でやることになっている」という友達の家庭もあると思います。それも価値観かちかんのちがいです。

「宿題をしてからでないと遊んではダメ」という友達の家に行くときは、自分も宿題を持って行っていっしょに宿題をするとか、宿題を終わらせてからその友達の家に行くとか、今までにないルールにしたがうという練習にもなります。

　大人になると、多種多様な価値観かちかんとふれ合いながら生きていきます。

　子どもの時から、多くの価値観かちかんにふれてきた人は、自分とちがう考えの人と出会っても、

「そんな考え方もあるんだね」
「それも良いアイデアだね」

と、すっと受け入れたり、受け流したりすることができるでしょう。

　トラブルが起きた時も、相手の価値観かちかんが想ぞうできれば、お互いのゆるせるラインをさがすこともできます。

　だから、子どもの時は、たくさん友達と遊びましょう。たくさんの価値観かちかんにふれましょう。

「その考え方はまちがっている」とか、「それはぜったいゆるせない」とか、友達とぶつかることもあると思います。そのたびに一つ、新しい価値観かちかんを得えるのです。

　友達といっぱい遊ぼう！

友達は必要！

☆「もっとこんなことが知しりたい！」「○○について教おしえてほしい！」などのリクエストがあったら、ページの一番いちばん下したのコメント欄らんに書かいてね。

☆アイキャッチの「海を見つめる男の子」の写真は、UnsplashのVanessa Bumbeersさんが撮影した写真を使用させてもらっています。