桃太郎のお供は なぜ 犬 さる きじ?
説1.十二支を元にしたから
十二支を北から時計回りにならべると、鬼門(おにがやってくるとされる方角)は北東になります。丑と寅の方角です。【おにの角は丑から、パンツのもようは寅からきています】
その おにをやっつけるためには、鬼門と反対の方角の生き物の力が必要だと昔の人は考えました。北東の反対は、南西です。その方角の干支は未と申です。しかし、ひつじは角があるため、おにの仲間かもしれないということでやめました。そこで、さるの左側にいる酉(=きじ)と、さらにもう一人ふやした方が強いだろうということで戌も入れて3びきとなりました。
※「干支の写真」は、フリーイラスト素材集 ジャパクリップさんのイラストを使用させてもらっています。
説2.人間にとって大切な「智(ち)・仁(じん)・勇(ゆう)」を子どもに教えるため
「智」は、ちえ。さるは さるぢえというように ちえがある生き物。
「仁」は、じんとく。犬は3日かったら おんをわすれないという じんとくのある生き物。
「勇」は、勇気。きじは火事の時、自らの羽を巣におおいかぶせてたまごを守る勇気がある生き物。
「智・仁・徳」を、それぞれ持ち合わせている生き物代表として、この3びきが選ばれました。そして、「智・仁・徳」があったからこそ、大きなことを成しとげることができたのだと、子どもたちに伝えようとしたのです。
説3.力のバランスを考えたから
おにを やっつけるためには、様々な のう力が必要です。
犬の すぐれたきゅう覚と けいかいのう力は、てきの場所を探ることや こうげきへの対しょに役立ちます。
さるの器用さとすばやさは、木に登って周りの様子を観察したり機びんに動いて おにをこんらんさせるのに役立ちます。
きじの観察がんや飛行のう力は、戦場全体をはあくすることやりん機おう変に対おうすることに役立ちます。
それぞれの のう力が桃太郎のぼうけんに役立つと考えられたのです。
物事の由来には、多くの説があります。「これがぜったい合っている!」と決めつけるのではなく、いろいろな説を頭のかたすみに置き、自分の考えを持つことが大事です。
桃太郎のトリビア♪
※トリビア=豆知識
桃太郎の歌は6番まである!
作詞:不明
作曲・岡野貞一
- 桃太郎さん、桃太郎さん、おこしにつけたきび団子、一つわたしにくださいな。
- やりましょう、やりましょう、これからおにのせいばつに、ついて行くならやりましょう。
- 行きましょう、行きましょう、あなたについてどこまでも、家来になって行きましょう。
- そりゃ進め、そりゃ進め、一度にせめてせめやぶり、つぶしてしまえ、おにが島。
- おもしろい、おもしろい、のこらず鬼をせめふせて、ぶんどりものをえんやらや。
- ばんばんざい、ばんばんざい、おともの犬やさる きじは、いさんで車をえんやらや。
桃太郎発祥(はっしょう)の地は岡山県!
桃太郎が生まれたとされる場所は全国各地にありますが、有名なのは岡山県です。岡山県にある「吉備津神社」の由来を書いた古文書と桃太郎のお話がよくにていたのです。
それは昔の岡山県に、おにのように強い温羅という一族がいたこと。それをやっつけるために、昔の奈良県から、天皇の子である吉備津彦命がやってきたということ。
その、吉備津彦命が桃太郎のモデルのようです。
また、岡山県の総社市にある鬼ノ城は「おにのすみか」ともよばれていて、桃太郎に出てくるおにが島であったと考えられています。
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【参照】
「桃太郎」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2023年6月22日 (木) 11:21UTC
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