先生の悩み
授業のアイデア
「あんなに説明したのに…」
「あんなにみんなで話し合ったのに…」
それなのに、肝心なことを学んでくれていなかった、ということありませんか。
例えば「おおきなかぶ」の場合、
- おじいさん一人では抜くことができなかったかぶを、おばあさん、まご…と、二人、三人と力が合わさってようやく抜けたこと
- 「~は~をよんできました」「~が~をひっぱって」「うんとこしょどっこいしょ」など、繰り返しがおもしろいこと
- セリフがほとんどなく、表情の描写もないため、登場人物の気持ちを想像をふくらませて読むことができること
など、気づいてほしいことや学んでおいてほしいことがありますよね。
さて、子どもたちは、「おおきなかぶ」の学習後、これらの学びを覚えていてくれるでしょうか…。
ここでは、解決方法の一つとして、並行読書をおすすめします。
1.並行読書とは
並行読書とは、単元のねらいを実現するために、教科書のお話と関連する本を読むことです。
並行読書の一番のメリットは、子どもの主体性を引き出すことにあります。中でも、普段読むことが苦手な子、読書が好きではない子ほど、自分から進んで本に親しむ姿を見ることができます。
もちろん選書が大事です。そこは学校司書と相談しながら、とびきりおもしろい本を提示してください。子どもたちは、目を輝かせながらどんどん本の世界に引き込まれていきますよ。「先生が勧めてくれた本」というのは、子どもたちのわくわく感を高める要素の一つです。
並行読書は授業の中での取り組みなので、当たり前ですがクラス全員で取り組みます。そこが、子どものやる気が生まれる一番のポイントです。子どもたちは、良くも悪くも、雰囲気に流されます。読書が苦手な子というのは、“なんとなく”本を敬遠していることが多いので、クラスのみんなが本を読んでいるのを見ると、「じゃあ、ちょっと見てみようかな」と本を手に取ってくれるのです。
ここで、スタンプラリーのようなカード(本を読んだらシールやスタンプが貯まるようなもの)を作っておくと、やる気の高まりや、継続的な取り組みにつながります。
一方、もともと読書が好きな子は、提示された本を次々と読み、それぞれの本のおもしろさに気付いていくことでしょう。そして、友達と感想の交流へと発展していきます。
その他にも、並行読書では、
- 教科書以外の作品を読む機会が得られることで、子どもたちがより多くのストーリーに触れ、新しいものの見方や考え方、文章の書き方と出合うことができる
- 一つの物語では見えてこなかったものが、複数のお話を関連付けることによって見えてくることがある
- 教科書教材で学んだことを生かして読んでいるか、評価することができる(教師側)
などの、メリットもあります。
2.「おおきなかぶ」では
「おおきなかぶ」における並行読書のおすすめは、「繰り返し」のあるお話です。
繰り返しがあり、リズム良く読むことができるお話は、読書が苦手な子でも楽しく読むことができます。「ここが繰り返しだよ」と、友達に伝える活動を入れると良いでしょう。
また、現代の話ではなく昔話であれば、ロシア民話である「おおきなかぶ」とのつながりも出てきます。
下記に、「繰り返しがあって、読みやすい昔話」をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
まとめ
読書への興味・関心は、個人差が大きいです。
声をかけなくても進んで本を読んでくれる子は、放っておいても問題ないですが、読書が苦手な子を、どう支援してくかが大事です。
休み時間や家庭で読書をさせようとしても、なかなか上手くいきません。授業の中で、読書への意識の改善、読書量の確保をしていける「並行読書」、ぜひ試してみてください。
コメント
こんな情報を探していました!
昔話の中でも、繰り返しのあるお話はなかなか見つからず困っていたんです。どんな繰り返しがあったか、友達と伝え合うというのもいいですね。参考にさせてもらいます。
これからも、他のサイトにはない情報を発信していってください。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます!
繰り返しのある昔話は、学校司書さんに相談しながら見つけることができました。
お役に立てて幸いです。
これからも、私が実践したことが中心となりますが、より有益な情報を発信できるようにがんばります!