私の小学校は、今日が始業式。
子どもたちに、夏休みの思い出やがんばったことなどを聞きたいと思っていたのですが…
衝撃!小学生への浸透度
少年A「ちょちょちょんまげ。どーも、ちょんまげ小僧でーす」(前髪をゴムで結わえて)
少年B「パンッ!(後ろ向きで手を叩き、その後、前を向いて手を広げ) ひき肉でーす」
「おはようございます!」より先に聞こえてくる例のあいさつ…
少年CとD「たたいてかぶってじゃんけんぽん!」
少年C(じゃんけんに勝って、Dを横からたたく)
少年D「横からたたくな!(笑)」
フィッシャーズとのコラボの時のパクリ…
少女E「先生、福岡って近い?」
くま 「まあ、近いと言えば近いかな。なんで?」
少女E「私、パンダ推しなの。会ってみたいな~。…先生は誰推し?」
くま 「……」
その年で推し活…
ええ、衝撃でした。
ある程度は予想していたのですが、ここまでとは…
もちろん、人数的には知らない子の方が圧倒的に多いのですが、知っている子の「ちょんまげ小僧」を広めようという“圧”が、かなりすごかったです。
私も、子どもたちの流行について行くために、少し調べてみることにしました。
プロフィール
いろいろ予測、憶測で書かれている記事も多く見られますが、ここでは原則、公表されていること、彼らが配信で述べていたことのみ掲載しています。
0.ちょんまげ小僧(グループ)
①メンバー
現在メンバーは、ちょんまげ小僧(写真中央)、ナマズ(左)、パンダ(左奥)、イソ・ギンチャク(右)、右足(右奥)、ひき肉(前)の6人。
全員中学1年生です。
メンバー遍歴はこちら↓
②SNS登録者数
※8月28日現在の数字です。
SNS名をクリックすると彼らのページに飛べます。
- YouTube…130万人
- Youtube(サブ)…5.56万人
- TikTok…21.45万人
- Instagram…23.7万人
- X…17.3万人
もう、すごいとしか言いようがありません。
芸能人に匹敵する数字ですよね。
③特記事項
- 福岡弁がかわいい
- わずか1か月で100万人突破(8月21日)
- 初めての大物コラボ相手は、フィッシャーズ
- 様々なジャンルの有名人が、彼らの笑いのセンス、動画編集の技術について言及している
- 自己紹介がちょっとした社会現象に(ソフトバンクの選手も、試合前の声出しで使っていた)
- 子どもらしい、中学生らしいユーモアやリアクションが微笑ましい
- コンプライアンス順守の姿勢(動画内の関係ない人にモザイクをかける、動画が法律に違反しないように企画会議を行っている)
※8月31日、周りの人に迷惑をかけたくないという強い意思を感じる動画がアップされました。マナーが守れていない人に対して、批判するのではなく、お願いとして改善を促す内容で、大変すばらしかったです。また、動画で話すナマズの、今まで見たことのない真剣な表情から、本気さがひしひしと伝わってきました。お茶を濁さず、してほしくないことをはっきりと言える心の強さを持ち合わせていると共に、マナーをしっかりと守っている人が嫌な気持ちにならないように最低限の言葉、時間で伝える賢さも光っていました。これは邪推かもしれませんが、動画の中で真面目に話すナマズと、ウソ泣き(?)をする3人に分けられていたのは、ナマズはマナーを守れていない人にメッセージを送る役割、後の3人はマナーを守っている人への嫌な気持ちにさせてごめんねのメッセージを送る役割だったのかなと感じています。いずれにせよ、今回のことでさらに彼らの好感度は上がり、ファンも増えることでしょう。(それにしても、ナマズの負担が大きすぎないですかねぇ…)
1.ちょんまげ小僧(ちょん)
- 担当…リーダー
- 誕生日…12月6日
- スポーツ…野球
- 自己紹介…ちょちょちょんまげ、どうもちょんまげ小僧です
- 個性…スポーツ万能、オシャレ
- 身長(2023夏)…149cm(ただ、最近のインライでは「身長伸びたけど160は行っていない」と発言)
- 中学校のクラス(1年時)…パンダと一緒
2.ナマズ
- 担当…場回し、動画編集
- 誕生日…6月25日
- スポーツ…特になし(でも万能)
- 自己紹介…ナマズ(手の動きアリ)
- 個性…動画編集が神、企画力
- 身長(2023夏)…167cm
- 中学校のクラス(1年時)…右足、ひき肉と一緒
3.パンダ
- 担当…ビジュアル
- 誕生日…11月1日
- スポーツ…バスケ
- 自己紹介…森の中からこんにちは、パンダです(両手ピース)
- 個性…クール、ファッションセンス
- 身長(2023夏)…155cm
- 中学校のクラス(1年時)…ちょんと一緒
4.イソ・ギンチャク
- 担当…ムードメーカー
- 誕生日…2月14日
- スポーツ…ダンス
- 自己紹介…ボンジュール、イソ・ギンチャクです
- 個性…お調子者、やさしさ
- 身長(2023夏)…140cm
- 中学校のクラス(1年時)…メンバーに同じクラスの人はいないが、時々一緒に行動している「化け物くん」と同じクラス
5.右足(元、片足)
- 担当…ボケ
- 誕生日…7月6日
- スポーツ…バスケ
- 自己紹介…右足
- 個性…笑いのセンス、シュール
- 身長(2023夏)…168cm
- 中学校のクラス(1年時)…ナマズ、ひき肉と一緒
※元々は「片足」という名前でしたが、傷つく人がいるかもしれないということで、改名したそうです。
6.ひき肉(元、コング)
- 担当…盛り上げ役
- 誕生日…2月14日
- スポーツ…サッカー
- 自己紹介…(後ろ向きで手を叩き、その後前を向いて手を広げ)ひき肉です
- 個性…物怖じしないメンタル、全力投球
- 身長(2023夏)…147cm
- 中学校のクラス(1年時)…ナマズ、右足と一緒
ここが心配
快進撃を続ける彼らですが、心配なこともいくつかあります。
金銭トラブルという下世話な話は置いておいて(このまま人気が維持できれば、年収1億を超えるそうですね。ははは…)、教員目線で考えてみました。
体調面
深夜配信をしている日もありました。夜遅くのツイートや動画投稿もありました。ファンへのサービスだと思うのですが、彼らの体が心配です。
中学生に必要な睡眠時間は、8~10時間と言われます。7時に起きるのであれば、9~11時には寝ていなければいけません。
睡眠時間が短いと、こんなデメリットがあるのです。
- パフォーマンスの低下…学業不振もそうですが、集中力低下による編集ミス、頭が回らずコンプライアンス違反ということが起こり得ます。体が思い通りに動かせず、ケガをしてしまうというリスクもあります。
- 成長ホルモンの不足…発育への影響だけではなく、体の疲れが取れにくくなったり、ストレスが解消されなくなったりします。また、病気にかかるリスクも高まります。
- 感情のコントロールが難しくなる…何でもないことでイライラしたり、落ち着きがなくなったり、友達とのトラブルが増える可能性があります。
精神面
これが1番心配です。
すでに、なりすましや夢小説で「ひき肉」が心を痛めているという情報もあります。
さらに今後、このようなことが起こると考えられます。
- 急に知り合い、友達が増える…お金が欲しい、有名になりたい、そんな人物が次々と訪れて来ると思います。断り方や対応の仕方を考えておくと良いでしょう。その際、メンバー全員が同じ対応をすることがポイントです。この子はOKをくれたけど、この子はNGだったということになると、そこから綻びが生まれます。
- いつも良い顔をしなければいけない…「あれやって」と言われればネタをやり、「サイン・写真お願いします」と言われればそれに応え。今はうれしい気持ちが先行しているかもしれませんが、それがこれからずーっと続くとなったらどうでしょう。うんざりする、面倒くさくなる時が来ると思います。そんな時、ファンのことを無視したりするようなことがあると、その噂は一気に広まり炎上ということになってしまいます。今の内から、「プライベートの時は要望に応えることはできません」などと公言しておくというのはどうでしょうか。
- 常に見られている…私なんかと比べるのは恐縮なんですが、教員も常に(プライベートも)保護者や子どもたちに見られています。「洗濯物が1週間干しっぱなしだった」「スーパーで割引になった総菜を買っていた」「女の人と手をつないで歩いていた」など、様々な噂をされて心を痛めた同僚もいます。その何万倍も多くの人に注目されているわけですので、下手なことはできません。自転車の乗り方や公園でのマナーなど、今後さらに厳しく見られます。
- 数字の焦り…ファンの声が直接届くことはほとんどなく、数字でしか自分たちの立ち位置を知る方法がないため、数の低下や伸び悩みが気になってしまうと思います。「あれ、この動画の再生回数伸びなかったな」「最近新規の登録があまり増えないな」「今回の生配信、同接少なかったな」など、悩みが増えて来るかもしれません。
- 公平性…ちょんまげ小僧のすごい所は、偏りなくほぼ均等にファンがついているところです。そのファンの応援に応えるため、それぞれのメンバーの露出回数に気を配る必要があります。ナマズは10回出ているのに、パンダは4回しか出ていないということになれば、パンダのファンが黙っていません。これが全てのメンバーに言えます。全員そろっての撮影がなかなか難しいのであれば、3人で動画を撮ったら次回は、そこに出ていなかった3人を出すなどの配慮が必要です。また、特定のファンだけを優遇することも避けなければなりません。すでに、ファンの間でいざこざがあったと聞いています。フォロバやコメ返、DM返し、いいね等がもらえた人とそうでない人に差をつけないようにしていきたいものです。するなら全員に、多くてできないのであれば全員しない方が無難です。どうしてもしたい人がいるのであれば、基準を設けておくと良いと思います(例:リア友のみ返信しています、など)。
- やりたいことと望まれていることの乖離…企業案件を受けるようになれば、「それ、俺たちのキャラじゃないんだけどな」「そんな動画、今まで撮ったことないんだけどな」など、自分たちがやりたいことと、相手がやってほしいこととの狭間で悩むことがあるかもしれません。また、企業案件は様々な縛りもあります。ジレンマを抱えながらの活動になるでしょう。
個人情報の流出
本名がバレた、自宅がバレたという噂がたったことがありました。どうやらそれはデマだったようですが、心配は付きまといます。
動画を撮っている公園やショッピングセンター、駐車場から、住んでいる地域が特定され、通う学校が特定され、部活の大会で本人が特定される…よくある流れです。
今後は、撮影場所、動画に映り込むもの、普段の行動にも気を配らないといけなくなりそうです。
ただ、身バレを警戒したナマズが、アップする予定だった動画を没にしたこともあったようなので、その辺は、細心の注意を払っているのかもしれませんね。
学校との関係
彼らはまだ、義務教育を受けています。
そのため、通っている中学校の気分を損ねるようなことは、しない方が得策です。
例えば、動画投稿や子どもだけでのゲームコーナーへの出入り、校区外へ子どもだけで行くこと等を、校則で禁止にしている学校もあります。
校則違反で動画投稿禁止になったりしないよう、学校側に理解を求めておくと良いかもしれません。
普通の中学校生活を送れるように、学校の中ではサインを求めない、教室を覗きにいかないなど、全校生徒に周知してもらうこともできると思います。
社会への影響
すでに社会現象化している「ちょんまげ小僧」です。
大人だけではなく、小学生も動画を見ています。
そして、それを見た小学生は真似をします。
彼らの動画をいつも見ていて、キャラクターも良く分かっている人物であれば笑い飛ばせることでも、全然知らない人(特に思考力がまだ幼い子ども)が特定の場面を見たら、衝撃を受けたり、悲しくなったり、怒りを覚えたりすることもあるのではないでしょうか。
例えば、ナマズへのいじり。
『公園のベンチに座っていた5人。ナマズと他の4人の間に隙間があり、ナマズが寄ると「臭っ」といって避ける』
『(ナマズが臭いから)ファブリーズが欲しい』
私は、いじられるナマズのリアクションがかわいくて思わず笑ってしまったのですが、子どもならそのまま受け止めてしまい、「あれはいじめだ!」と嫌な気持ちになってしまったり、逆に、僕たちもやってもいいんだと、何も考えず真似をしてしまったりということが起きうるということです。
以上のように、神経をすり減らす要素が大量にあります。メンバー同士の助け合いもそうですが、一番近くにいる家族がどのように支えてあげることができるかが、彼らの飛躍のカギになりそうです。
まとめ
できることなら、彼らにはこのままずっとYouTuberとしてがんばってほしいと願っています。
誰かを煽ることもなく、下品な言動もなく、純粋に今を楽しんでいる。
アンチもあまり見かけず、多くの人に愛されています。
ただ今後、様々な壁が彼らの歩む道に立ちはだかることでしょう。
メンバー同士の考え方の違い、伸び悩み、学業との両立…。
でも彼らならきっと乗り越えられると思います。
彼らはまだ中学生。
可能性は無限大です。
ただ、周りの大人の助けは必須です。
彼らがやりたいことに思いっきり打ち込めるように、保護者の方には周りのノイズを寄せ付けず彼らを守り、道を見失ったときにはそっと灯りを照らしてやってほしいなと思います。
※間違っている点、書き加えた方が良い点などあれば、コメントやメールで教えてください。加筆修正します。
※8/31:6人の「身長」追記(SNSの投稿、生配信等で確認)
※8/31:中学校の「クラス分け」追記(インライで発言。情報提供ありがとうございました)
※9/1 :8月31日にアップされた動画についての考察を追記
☆アイキャッチの「花に囲まれた男の子」の写真は、pixabayのVictoria_Regenさんが撮影した写真を使用させてもらっています。
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